KOIの部屋

KOIの部屋

最終更新日(2004.04.18)

Robert J. Lang さんの、「Origami Design Secrets」から「KOI」を折りました。
鱗の折り方も解説してみました。
鱗付きのKOIは製作中です。

主題:KOI
創作:Robert J. Lang
折図:Origami Design Secrets
折人:アエパパ


鱗のないバージョン
もう少し胴を太らせた方が良かったと反省


実際には、こういう鱗が胴体に付くんです
15cm四方の紙で8×8の鱗を作ってみました

金の鱗
15cm四方のフォイル紙で折ってみました。
16×16の鱗を作ってみました
さすがにだいぶ時間がかかりました(^ ^;

鱗の折り方を解説してみました。参考になれば…
途中の過程の写真を全部は残していなかったので、うまく説明できないかも。
この説明は、Langさんの本を持っていて、折ってみようと思っている人にしか分からない説明だと思いますので、ご了解下さい。
いきなり、だいぶ線が付いた状態の写真ですみません。
鱗を折り出す前に、ここまで折り筋をつけます。
近くに寄って見ると、こんな感じです。鱗一個分(この幅を1とする)の幅に山折りが続き、その隣に鱗の折り返し分の半分の幅で谷折りが並びます。山折りと谷折りの間隔は、(2-√2)/4≒0.15になります。
ただ、その幅は厳密でなくても、多少広めでも鱗っぽく折れます。実は、金の鱗は、本で指定されている幅よりも重なり部分が大きくなっています。
さて、これだけの筋をつけるのに、
1)縦横に山折りをして、基本の格子を折ります
2)各山折から0.15幅で谷折りを格子状に折ります
3)縦横の山折の交点に、正方形の折込部分の折筋をつけます。
この正方形の折込は、ちょっと手順が要ります。折込部分の正方形を折る部分の角を出し、その角を摘むように折ります。ちょうど右の写真のように。
この折る幅は、折られた直角二等辺三角形の短い辺が0.3になるようにします。つまり、0.15幅の縦横の線が重なる点が、折った二等辺三角形の一番大きい辺の中点にくるようにします。折り返した三角形に、微かに0.15の正方形が見えるの分かりますか?
この摘みを全部の交点に施します。
さて、折り筋を全部付けたら、鱗を折り始めます。

縦に並んだ山谷を折って、(段違い)蛇腹のように折ります。どっちが縦か横かは決めてください。
この段階の写真がありませんが、左の写真の下側の部分ですね。
次に、鱗の折込を付ける場所で横の線で山折をします。左の写真では、上端が山折した線になります。
一方の端から、鱗の折込を施して行って、残り二つになったのが、左の写真の状態です。
個々の鱗の折込は次から説明します。
鱗を織り込む角の部分を右の写真のように広げて、折り筋を付けた四角が平らに見えるようにします。
この時、既に鱗を折ってしまった側(右の写真では奥側)では、ちょっと引きつります。
この四角部分を縦方向に沈めます。
右の写真は途中の図。
一旦平らになるまでつぶします。この時、手前と奥の山折になった縦線が、横から見たときに平行になるようにすれば、沈めた部分がきちんと正方形になります。(数学的には、向かい合った二つの角の和が180度になるので、正しくない記述です。それはさておき…)
これを一旦開いて、
左右の三角の部分で、縦に谷折を入れます。ちょうと右の写真で爪楊枝の先の部分を押すようにします。爪楊枝の上は谷折、手前と奥に斜めの谷折、爪楊枝のところから右に向かって山折が生まれます。
(この説明では分かりにくいかなぁ…)
この爪楊枝処理を右側の三角部分にも施します。すると、左右方向に山折の線ができるので、
そこを盛り上げるように左右から指で摘むように、右の写真のようにつぶします。
潰した状態が右の写真です。中に沈めた左右方向の山折の線が、かすかに見えます。
そうそう、潰した後で、もともと付けていた0.15幅の線でも同時におらないと平らになりません。

すみません、いつの間にか左右が入れ替わってました (^ ^;

これで、一箇所の鱗の折込が完了です。一列が全部終わったところで、
右の写真のように、横方向の0.15幅の谷折で、紙を開きます。
左の方がほぼ開いた状態、右の方はまだ開いていない状態です。
これを全てのラインについて行うと、右のように鱗が完成します。

お試しあれ



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